精神分析学や深層心理学ではこころの領域を「意識」「無意識」に分けてきました。ふだん私たちが意識しているのは「意識」の方ですが、意識は無意識からの影響を常に受けながら動いています。
以前から神経症などこころの問題の原因を、無意識に抑圧された記憶などに求める理論はありましたが、これはあながち間違っていません。こうした記憶や材料は、極端な不安を呼び起こすので押し込められているのですが、熟達した心理カウンセラー・セラピストなどが作る安全な環境であれば、徐々にプロセスしていくことができます。それは無意識にあるものを、無理のない範囲で無意識の表面(意識と無意識の境界)に浮上させることから可能になってきます。
人間関係やその他のイメージなども無意識下にあると考えられます。このイメージを変えることで、人間関係のパターンや人生に対する姿勢なども変わっていくことが考えられます。