家族は人間の生きる一番小さな「社会」であり、家族についての悩みは根本的なものです。アメリカの家族療法家、ウォルシュは「正常(ノーマル)な家族というのはない」と言いましたが、家族は本当にそれぞれで、一概に「正常」「異常」とは言えないものです。
しかし、家族の各員が家の内外で活動して、戻ってきて会ってまたエネルギーを得て次に向かっていける・・・というような状態でなく、逆に家族や家族関係がストレス源となってしまうとき、家族の各員は外ばかりでなく、内のストレスにも対処しないといけなくなってしまいます。
自分の育った家族がふつうでなかった、「機能不全家族」であったなどと思っており、負の連鎖が起こるのではないか、またはすでに起こってしまっているという方もいるでしょう。